WiMAXの利用感は? 評判のまとめ

WiMAXを実際に利用している方は、どう感じて利用しているのでしょうか。今回は利用者の中で多く見られる評判をまとめ、わかりやすくしてみました。

電波が途切れやすい

ゲームが途切れてしまう、動画再生が途切れ途切れになってしまう、ということがよく言われています。その原因がWiMAXの電波にあるという声を上げている方も多いようです。これはWiMAXの電波が2.5GHzという高い周波数のものを利用しているためで、自宅の中や建物の影などにいると、電波が弱まりやすい性質を持っているからです。
これは大手3社の携帯電波や固定のネット回線につないでいるWi-Fiにも同じことが言えるものであり、WiMAXだけの問題ではありません。電波は大きく厚い障害物があるほど、入っていかない性質を持っています。この状況を防ぐためにも、Try WiMAXで事前に使うことが想定される場所で安定しているのかどうか、電波状況を確かめておきましょう。

ADSLより速かった

固定のネット回線でADSLを使っている方もいらっしゃいます。ADSLだと契約や環境にもよりますが、実測で5Mbps程度出ていれば速い方です。1Mbps前後で利用している方も多いため、WiMAXで10Mbps以上の速度が出るようになると、その速度の差にがく然とするようです。
ADSLよりWiMAXの方が最大速度が速く設計されているため、それだけ速くなる可能性を秘めているのです。

光ファイバーよりも速い?

現在光コラボと称されている最大1Gbpsの光ファイバーを固定のネット回線として利用している方もいると思います。WiMAXは最大440Mbps(東名阪の一部で558Mbps)ですので、約半分の速度までしか数値の上では出ないはずです。
しかし実際に利用してみると、光ファイバーなのに10Mbps未満しか通信速度が出ていないのに、WiMAXに変えてからは10Mbps以上の速度が出ているという評判も多いのが事実です。これは光コラボで使われている光ファイバーが1Gbpsの回線を最大32分岐する上に、利用するプロバイダによってまったく同じ回線を使っていても速度に差が出てしまう技術上の問題があるためであり、プロバイダによってそのような差がないWiMAXは非常にシンプルで選びやすいと言えるのです。

圏外ばっかり

WiMAXは携帯と同じく電波を使っていますので、電波を飛ばす基地局を建てる必要があります。ただし「WiMAXが外にいても圏外」「家の中に入るといつも圏外」といった不満が多い場所はありますが、その声を受けてすぐにアンテナを設置しに行く、わけにはいかないのが実情です。設置できる場所がなければそもそも設置しにいけませんし、場所があっても許可がなければ設置はできません。そのため昔ながらの町で景観を大事にしている場所では特に、圏外は多めになってしまいがちなのです。
これも大手3社の携帯と同じであり、どうしても新規に設置が無理な場合には以前から利用している基地局を使って、低速ながらも通話や通信ができるよう圏外のエリアを減らしているのです。それがWiMAX単体の電波で運用してしまうとありませんが、LTEオプションを使えば費用は増えますが使えるエリアは大きく広がります。

バッテリー管理が大変

実際に利用するスマホやタブレット、ゲーム機などとは別に、WiMAXではWiMAXルーターのバッテリーも気にして利用せねばなりません。自宅にいれば充電しながらでもいいかもしれませんが、外にいて突然バッテリーが切れてしまうこともあります。スマホのバッテリー同様に、WiMAXルーターのバッテリーも気にして持ち歩く必要があり、実際「いつも通信できる場所なのにWiMAXルーターのバッテリーが切れて使えなかった」という声も多いのが事実です。管理が複雑になるため、外での利用時には気をつける必要があります。