国債の価格が上がると金利が下がるってどういうこと?
国債を買って投資をするうえで、もっとも厄介なのが国債の価格と金利の関係。この関係をはっきりさせておかないと、国債の概要はつかめません。
国債には額面価格があるが、市場価格は変動する
まず、国債の「額面金額」とは、債券の券面に記載されている金額であり、満期を迎え現金化した際に戻ってくる、保証された金額のことです。「当たり前でしょ!」と思うかもしれませんが、実は国債の価格は市場によって株価のように変動するもの。購入するときの金額は必ずしも額面の金額ではなく、額面より高い場合も安い場合もあります。
ですから額面が100万円の国債が購入時には95万円で手に入ることもありますし、105万円出さないと買えない場合もあるということです。
例えば、額面100万円 金利が3%/年 3年物 個人向け国債を100万円で購入したとします。3年後の満期時に109万円が受け取れるので、年利で計算するとやはり利回りは金利と同じく3%ですよね。
同じ国債を運よく95万円で購入出来た場合、満期時には額面の100万円と金利3年分の9万円がもらえるわけですから、この人のもうけは3年間で109万円-95万円=14万円ですから、金利3%の商品でしたが、結果的に利回りは4.67%ということになります。
さらに、
同じ国債を105万円で手に入れた時、満期時に100万円と金利3年分の9万円手に入ります。すると、109万円-105万円=4万円 結果的に金利3%の商品だったのに利回りは1.33%になってしまいました。ということは、
100万円の場合 3%
95万円の場合 4.67%
105万円の場合 1.33%
ほら、国債の価格が上がると利回りが下がりましたね!