投資初心者がやってしまいがちな失敗例

投資信託初心者であれば、失敗はつきもの。ですが、その失敗例を知り対処法を学んでおけば、賢い投資信託の選択ができるのです。今回は、そんな例を紹介いたします。

お勧めの商品を鵜呑みにしてしまう

投資信託初心者で、インターネットではなく窓口で購入をする方は特に注意せねばなりません。どんな投資信託を選べばいいのかよくわかっていない状態で窓口に行くと、必ずと言っていいほど受けるのがお勧め商品の勧誘です。
その商品が自分の利益にもなり、資産の運用方針にも反しないものであれば購入する価値があるかもしれません。ですが、お勧め商品がどんなものか理解せず、勧められるがままに購入してしまうと、どんな不利益を抱えているのかわかったものではありません。彼らは甘い利益の部分はアピールしてきますが、不利益について多くを語ることはないはずです。
・本当に自分の利益になるのか
・本当に信頼できる商品なのか

それをしっかりと確認しなければならないのです。

分配金を正しく理解しない

「利益があれば毎月分配金を出しますよ」という投資信託と、「利益があっても分配金は出しませんよ」という投資信託。この分配金という部分以外はすべて同条件で運営された投資信託があった場合、どちらの方が利益を出せると思いますか。投資信託初心者だと、分配金があった方が利益はあると思いがちなのですが、それが分配金のからくりを正しく理解できていない部分なのです。
・分配金は利息のようなものではなく、投資したお金から支払われている
・分配されたお金は課税される

これらが大きなポイントです。分配金とは、投資家たちの投資信託の資金から切り崩して支払っているにすぎないのです。更に分配金を受け取る際には、そのたびに税金が課されてしまいます。
一方、分配金を出さない投資信託の場合、投資資産はそのままにそこへ利息分が自動的に上積みされる形式を取ります。この上積みされた分には税金がかからないので、資産が切り崩されることも、予期せぬ課税をされる心配もありません。基準価額も下がらないため、より大きな利益を望むことができます。
分配金は、生活費や年金の補填など、運用成果をこまめに受け取りたい人にはメリットでもあります。しかし高い配当だからと真っ先に手を出し、「こんな仕組みだったの?」と後悔する事態は避けたいですね。