高額療養費の申請方法は?
高額療養費を申請するには、事後申請と事前申請の2つの方法があります。2つの方法についてそれぞれ分けてご説明していきます。
事後に申請する場合
事後申請は、最初に窓口負担割合を支払い、後から公的医療機関に申請することで差額が返還される方法です。加入している公的医療保険(健康保険組合・協会けんぽの都道府県支部・市町村国保・後期高齢者医療制度・共済組合など)に、高額療養費の支給申請書を提出または郵送することで支給が受けられます。医療機関の領収書が求められる場合もありますので、領収書は保管しておくことがおすすめです。どの医療保険に加入しているかは、保険証の表面で確認することができます。
払い戻しの時期や時効に注意
なお注意すべき点としては、事後申請の場合は、医療機関等から提出される診療報酬明細書(レセプト)の審査を経て行うため、診察月から払い戻されるまで3か月以上かかってしまいます。また、2年の時効が設けられてるため、その点も注意しましょう。
事前に申請する場合
事前申請しておくと、窓口の支払いを最初から限度額のみの支払いで済ませることができます。事前に申請手続きをし、「限度額適用認定証」を入手する必要がありますが、先述の通り事後申請は払い戻されるまでに時間がかかるというデメリットがあるため、入院することが予め分かっている際などに利用すると便利です。限度額適用認定証は、加入する公的医療保険に申請して入手することができます。