精神科を受診する基準
落ち込んだ状態から回復しない
やる気が出ない、イライラする、何をしても楽しくないといった精神状態が続いている人は、精神科や心療内科を受診しましょう。こういった症状が長く続くと自宅から出られなくなる、人に会いたくない、仕事も休みがちになるなど日常生活にも支障をきたします。少しでもおかしいと感じたら、早めの受診をおすすめします。
不眠や過眠
うつ病をはじめとする精神疾患の多くが、不眠や過眠などの睡眠障害を併発します。疲れているのに眠れない、夜中に何度も目が覚める、考え事が朝まで止まらないといった睡眠に関する症状がある人は、精神科や心療内科を受診しましょう。
食欲不振や増進
精神を患うと食欲を感じない、食べても「美味しい」と感じなくなる人もいます。強いストレスにより摂食中枢が鈍くなるためです。食事量が急激に減少すると栄養失調や体重減少のリスク、食事量が急激に増加すると生活習慣病のリスクも高まります。健康状態にも直結するので、早めの受診がおすすめです。
思考力の低下
精神疾患を抱えている人に見られる症状に、思考力の低下があります。思考力の低下とは、思考をコントロールできなくなる「滅裂思考」や思考が止まってしまう「思考途絶」など。精神疾患が疑われる本人よりも、周囲の人のほうが気づきやすい兆候です。身近な人にこういった症状が見られたら、精神科や心療内科の受診を勧めてみましょう。
精神科を受診する前に
精神科や心療内科を受診する前に、初診の流れや持ちものについて確認しましょう。
初診の流れ
精神科の初診も、内科の初診と大きな違いはありません。問診票の記入、カウンセリングや問診、今後の治療に関する相談などです。薬による治療が必要な場合は、処方箋を受け取って終了となります。
初診にかかる時間
初診なら1~2時間程度は見込んでおきましょう。具体的にどんな症状を感じているのか、いつから症状があるのか、食事や睡眠はとれているか、仕事や生活面はどうかなど、あなたの今の状態を理解してもらう必要があります。今後の治療方針を決める大切な時間なので、時間に余裕をもって予定を組みましょう。
初診に持参するもの
忘れずに保険証は持参しましょう。他の病院から処方されている薬があれば、お薬手帳も持っていきます。初診であれば、3,000~5,000円くらいお財布に入っていると安心です。