
リボ払いの借り換えとは?必ず得になるわけではない
リボ払いの「借り換え」とは、新しいローンなどから資金を借り、現在のリボ残高を完済したうえで、新しい借入先へ返済していく方法を指して使われることがあります。
たとえば現在のショッピングリボ手数料率より十分に低い金利の商品へ変更できれば、条件次第では総支払額を減らせる可能性があります。
ただし、新しく借金を作る行為でもあるため、金利の数字だけで判断してはいけません。
借り換え前に確認するポイント
- 現在のリボ残高
- 現在の実質年率・手数料総額
- 借り換え先の実際の適用金利
- 融資手数料等の費用
- 返済期間
- 毎月の返済額
- 借り換え後の総返済額
- そのローンでリボ残高の返済が資金使途として認められるか
金利が下がっても返済期間を大幅に延ばすと、総支払額が思ったほど減らない場合があります。
また、新たな借入れによってリボを完済したあと、再びクレジットカードのリボ残高を増やしてしまえば、債務が二重に膨らむおそれがあります。借り換えをするなら、自動リボ設定や利用方法も同時に見直すことが重要です。
「リボ払い救済制度」という公的な一つの制度はある?
「リボ払い救済制度」「借金救済制度」という名称の一つの公的制度に申し込めば、リボ残高が自動的に減額・免除されるという仕組みではありません。
一般に「救済制度」といった言葉で紹介されるものには、実際には次のような異なる債務整理・裁判手続などが含まれている場合があります。
- 任意整理:債権者と返済条件について交渉する方法
- 特定調停:簡易裁判所の調停手続きを利用して返済条件を話し合う方法
- 個人再生:一定の要件を満たす人が裁判所を通じて再生計画に基づき返済する手続き
- 自己破産:返済が困難な場合に利用される裁判上の手続き
どの方法を利用できるか、また利用すべきかは、収入・資産・債務額・家族状況などによって異なります。「申し込めば必ず借金が○%減る」といったものではありません。
返済が難しくなったらどこへ相談する?
返済のために別のカードから借りる、生活費を削って延滞を繰り返す、といった状態になる前に相談することが重要です。
日本クレジットカウンセリング協会(JCCO)では、消費者の債務について無料の電話相談・カウンセリングを行っており、相談内容によっては無料で任意整理を行うと案内しています。
金融庁も全国の財務局に多重債務相談窓口を設け、法テラス、日本弁護士連合会、日本司法書士会連合会、日本クレジットカウンセリング協会などを相談先として案内しています。
また、2026年9月1日から12月31日まで「多重債務者相談強化キャンペーン2026」が実施されており、債務整理、家計管理、専門家紹介などに関する相談会等が案内されています。
「知らないうちにリボになっていた」という契約上のトラブルなら188
意図していないリボ設定や契約時の説明などについて困った場合は、カード会社への確認に加えて、消費者ホットライン「188(いやや!)」から最寄りの消費生活相談窓口につないでもらうことができます。
ショッピングリボに過払い金はある?
結論からいうと、通常の買い物で利用したショッピングリボの手数料について、いわゆる過払い金は発生しません。
国民生活センターは2026年1月更新のFAQで、買い物のリボ払いで発生するものは割賦販売法に基づく手数料であり、過払い金は発生しないと明確に説明しています。
キャッシングリボはショッピングリボと別
クレジットカードで現金を借りるキャッシングは貸付けです。そのため、過去に利息制限法の上限を超える利息を支払っていた古い借入取引などについては、取引内容によって過払い金が問題になる場合があります。
しかし、「リボ払い」という言葉だけで過払い金の有無を判断することはできません。
- 商品の購入代金をリボにした→ショッピングリボ
- ATM等で現金を借りてリボ返済した→キャッシングリボ
まず明細や契約書でどちらの取引なのか確認することが必要です。
リボ払いを最短で終わらせるための5ステップ
STEP1.現在の残高をすべて確認する
カードが複数枚ある場合は、それぞれについてリボ残高、実質年率、毎月の返済元金を一覧にします。
STEP2.自動リボ設定を確認・解除する
今後の1回払い利用分まで自動的にリボへ入らないよう、各カードの設定を確認します。
STEP3.新規リボ利用を増やさない
返済中に残高を追加すると完済予定日は後ろへ延びます。生活上必要な支出も含め、毎月の予算そのものを見直します。
STEP4.返済額を増やすか繰り上げ返済する
生活費・家賃・税金など必要資金を確保したうえで余裕がある場合は、元金返済額を増やす、または繰り上げ返済を検討します。
STEP5.返済不能になりそうなら早めに相談する
「今月の支払いを別の借金で返さなければならない」という状況なら、単なる一括返済テクニックではなく、家計と債務全体の見直しが必要な可能性があります。金融庁が案内する多重債務相談窓口や日本クレジットカウンセリング協会などへ相談できます。
リボ払いの危険性を避けるチェックリスト
- カード申込時:自動リボにチェックが入っていないか確認する
- 毎月:リボ残高と手数料を明細で確認する
- 利用時:返済中に新しいリボ残高を増やしていないか確認する
- 返済額:毎月いくら元金が減っているかを見る
- 完済時期:あと何か月かかるか試算する
- 増額返済:無理のない範囲で元金返済を増やせないか確認する
- 設定解除後:既存のリボ残高が残っていないか確認する
- 借り換え:月額ではなく総返済額で比較する
- 支払い困難時:新しい借入れを重ねる前に公的・専門相談窓口へ相談する
まとめ|リボ払いは「毎月いくら」より「残高はいくら」を見ることが重要
リボ払いは、クレジットカードの利用残高について、設定されたルールに従って毎月支払っていく仕組みです。毎月の支払いを調整しやすいメリットがある一方、残高が増えると返済期間が長くなり、手数料総額も増えやすくなります。
特に注意したいのは、毎月の請求額が少ないことと、借金・支払残高が少ないことは同じではないという点です。利用明細では月々の引落額だけでなく、必ず「リボ残高」を確認しましょう。
知らずに自動リボになっていた場合は、まず今後の自動リボ設定を解除します。ただし、解除前に生じたリボ残高は自動的に一括払いへ戻りません。完済を早める場合には、返済額の増額、一部繰り上げ返済、一括返済などの手続きを別途行います。
また、ショッピングリボについては通常、いわゆる過払い金は発生しません。「リボ払い救済制度」という名称で一律に債務が減る公的制度があるわけでもなく、返済が難しい場合は任意整理、個人再生、破産等を含め、状況に応じた解決方法を専門窓口で検討することになります。
リボ払いを早く終わらせたい場合の基本は、「新しい残高を増やさない」「元金をできるだけ早く減らす」「自動リボを解除する」「残高ゼロまで確認する」ことです。具体的な一括返済額や手続き期限はカードごとに異なるため、最新の利用明細とカード会社の案内を必ず確認してください。
※本記事は2026年9月7日時点で確認できる公的機関・カード会社等の情報をもとに、一般的なショッピングリボ払いを中心として解説したものです。契約しているカードの手数料率、返済方式、締切日、繰り上げ返済方法等はカード会社・カード種類・契約時期によって異なります。本記事は特定の金融商品や債務整理方法を推奨するものではありません。返済が困難な場合や法的判断が必要な場合は、カード会社、公的相談窓口、弁護士・司法書士等の専門家にご確認ください。





