不動産投資は、家賃収入や将来の資産形成を期待できる一方で、空室、修繕費、金利上昇、売却価格の下落などのリスクもある投資です。「不動産投資は儲かるのか」「会社員でも始められるのか」「不動産投資ローンは個人でも組めるのか」と気になっている方は、まず仕組みと注意点を整理することが大切です。ランキングや人気サービスだけで判断せず、自分の年収、年齢、資金余力、目的に合う方法を慎重に確認していきましょう。

不動産投資を検討するイメージ

この記事でわかること

  • 不動産投資の基本的な仕組み
  • 現物不動産投資と不動産投資信託(REIT)の違い
  • 会社員・サラリーマンが不動産投資を始める前に見るべきポイント
  • 20代・30代・40代・50代・60代で注意したい考え方
  • 不動産投資で失敗や損を避けるための確認項目

不動産投資とは?家賃収入だけで判断しないことが大切

不動産投資とは、マンション、アパート、戸建て、区分マンション、商業用物件などを購入し、賃貸収入や売却益を期待する投資方法です。代表的なのは、購入した物件を貸し出して家賃収入を得る形です。

ただし、家賃が入るからといって、手元にそのまま利益が残るわけではありません。管理費、修繕積立金、固定資産税、火災保険料、賃貸管理手数料、入退去時の原状回復費、設備交換費など、継続的な支出があります。ローンを利用する場合は、毎月の返済も必要です。

そのため、不動産投資の利回りを見るときは、広告などで目立ちやすい「表面利回り」だけで判断しないことが重要です。表面利回りは、年間家賃収入を物件価格で割ったシンプルな数字です。一方、実際の収支を考える場合は、経費や空室期間、税金、将来の修繕費も加味する必要があります。

「儲かる」「損しない」といった言葉には注意

不動産投資は、うまく運用できれば長期的な収入源になる可能性があります。しかし、必ず儲かる投資ではありません。空室が続けば収入は減り、築年数が進めば修繕費が増えることもあります。金利が上がれば、変動金利型ローンの返済負担が増える可能性もあります。

国土交通省も、小口化不動産などをかたる投資勧誘について、業者の許可・登録状況やリスク説明の有無を確認するよう注意を促しています。「必ずもうかる」「元本保証のように見える」「リスクの説明がほとんどない」といった話は、その場で判断せず、契約書面や重要事項を確認することが大切です。

現物不動産投資とREITは何が違う?

不動産投資には、大きく分けて「現物不動産を購入する方法」と「不動産投資信託(REIT)に投資する方法」があります。

現物不動産投資の特徴

現物不動産投資は、自分でマンションやアパートなどを購入し、賃貸に出す方法です。物件選び、ローン、管理会社選び、入居者募集、修繕対応など、判断する項目が多くなります。その分、物件の選び方や運用次第で収支が変わりやすい点が特徴です。

また、現物不動産は売りたいときにすぐ売れるとは限りません。株式や投資信託と比べると、売却までに時間がかかることがあります。流動性が低い点は、初心者が見落としやすいポイントです。

不動産投資信託(REIT)の特徴

REITは、多くの投資家から集めた資金で不動産を取得し、賃料収入や売却益などを投資家に分配する金融商品です。日本取引所グループの説明では、上場REITは株式と同じように証券取引所で売買できます。

REITは少額から不動産に投資しやすく、複数物件への分散投資がしやすい一方で、価格は市場で日々変動します。分配金も将来にわたって保証されるものではありません。現物不動産より手軽に始めやすい反面、金融商品としての値動きのリスクがあります。

項目現物不動産投資REIT
投資対象マンション、アパート、戸建てなど投資法人が保有する複数の不動産
必要資金物件価格や諸費用に応じて大きくなりやすい証券会社を通じて比較的少額から始めやすい
管理の手間管理会社を使っても判断項目は多い運用は専門家が行う
主なリスク空室、修繕、金利、売却価格、災害など価格変動、分配金変動、金利、景気影響など

不動産投資で失敗しやすい人には、共通して見落としがちな確認ポイントがあります。次のページで具体的に整理します。