
Googleフォームを使えば、アンケート、申し込み受付、問い合わせ、出欠確認、テストなどをブラウザ上で作成できます。しかし、回答をどこで確認するのか、ログインなしで回答できるようにするにはどう設定するのか、回答者へ自動返信できるのか、共同編集者へどこまで権限を与えるべきかなど、初めてでは分かりにくい点もあります。本記事では、Google公式ヘルプなどの最新情報を基に、フォームの作成から公開、回答集計、スプレッドシート連携、ファイル添付、QRコード、Webサイトへの埋め込みまで分かりやすく解説します。

この記事の目次
- Googleフォームの特徴と基本的な使い方
- アンケートフォームの作成方法
- 質問形式、必須設定、分岐の使い方
- フォームを公開して回答を集める方法
- ログインなし・複数回答を許可する設定
- 回答の確認、集計、通知の設定
- スプレッドシートとの連携方法
- 回答者への自動返信メール
- ファイル添付とアップロードの注意点
- QRコード作成とWebサイトへの埋め込み
- 共同編集、共有権限、回答結果の共有
- 回答履歴、編集、削除時の注意点
Googleフォームとは?アンケートを無料で作成できるサービス
Googleフォームは、Googleが提供するオンラインフォーム作成サービスです。Googleアカウントがあれば、個人向けの基本機能を利用できます。
作成したフォームはインターネット上で公開でき、回答者はパソコン、スマートフォン、タブレットなどから入力できます。集まった回答はGoogleフォーム内で確認できるほか、Googleスプレッドシートへ送って集計や分析を行うことも可能です。
Googleフォームでできる主なこと
- アンケートや意識調査の作成
- イベントやセミナーの申し込み受付
- 出欠確認や日程調整
- 問い合わせフォームの作成
- 注文内容や予約希望の受け付け
- テストやクイズの作成・採点
- 画像や動画を使った質問の作成
- 回答に応じた質問の分岐
- 回答内容の自動集計とグラフ表示
- Googleスプレッドシートへの回答保存
- ファイルのアップロード受付
- 複数の担当者による共同編集
Googleフォームに専用アプリはある?
2026年8月5日時点のGoogle公式ヘルプでは、Androidスマートフォン、iPhone、iPadでフォームを作成する場合、ChromeやSafariなどのモバイルブラウザからGoogleフォームを開く方法が案内されています。
Google PlayやApp Storeで似た名称のアプリが表示されることがありますが、Google以外の事業者が提供している場合があります。提供元、必要な権限、プライバシーポリシーを確認して利用してください。
スマートフォンでも作成できますが、長いアンケートの編集、回答の集計、共同編集者の管理などは、画面が広いパソコンのほうが操作しやすい傾向があります。
Googleフォームへログインする方法
- 対応するWebブラウザを開く
- Googleフォームのホーム画面を表示する
- Googleアカウントのメールアドレスを入力する
- パスワードなどを入力してログインする
- 新規作成または保存済みのフォームを選ぶ
フォームを作成・編集するには、通常はGoogleアカウントへのログインが必要です。複数のGoogleアカウントを利用している場合は、フォームを保存したアカウントでログインしているか確認しましょう。
作成したフォームはGoogleドライブに保存されます。Googleフォームの一覧に見当たらない場合は、Googleドライブの「マイドライブ」「最近使用したアイテム」「共有アイテム」「ゴミ箱」も確認してください。
Googleフォームの作り方|基本手順
空白のフォームから作成する
- Googleフォームのホーム画面を開く
- 「空白のフォーム」を選ぶ
- 「無題のフォーム」をクリックしてタイトルを入力する
- フォームの目的や注意事項を説明欄へ入力する
- 質問文を入力する
- 回答方法に合った質問形式を選ぶ
- 必要な質問を追加する
- プレビューで回答画面を確認する
- 公開設定を行い、回答用リンクを共有する
Googleドライブから作成する
Googleドライブを開き、画面左上の「新規」から「Googleフォーム」を選択して作成することもできます。作成したフォームは、操作したGoogleドライブ内へ自動的に保存されます。
テンプレートから作成する
Googleフォームには、連絡先情報、イベント出欠確認、申し込み、アンケートなどのテンプレートが用意されています。目的に近いテンプレートを選び、質問や説明を変更すれば、最初から作る手間を減らせます。
アンケートを作成するときの質問形式
| 質問形式 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 記述式 | 1行程度の短い文章を入力する | 氏名、メールアドレス、会員番号 |
| 段落 | 長い文章を入力する | 意見、感想、問い合わせ内容 |
| ラジオボタン | 複数の選択肢から一つを選ぶ | 年代、参加可否、満足度 |
| チェックボックス | 複数の選択肢を選べる | 興味のある項目、希望するサービス |
| プルダウン | 一覧から一つを選ぶ | 都道府県、部署、商品名 |
| ファイルのアップロード | 回答者がファイルを送信する | 画像、申込書、資料の提出 |
| 均等目盛 | 数値の段階から評価を選ぶ | 満足度や理解度の評価 |
| 選択式グリッド | 表形式で各行から一つを選ぶ | 複数項目の段階評価 |
| チェックボックスグリッド | 表形式で複数項目を選ぶ | 曜日別の希望時間など |
| 日付・時刻 | 日付または時刻を入力する | 希望日、予約時間、誕生日 |
複数の回答を選べるようにする
一つの質問で複数の項目を選択してもらう場合は、「ラジオボタン」ではなく「チェックボックス」を選びます。
「複数回答」という言葉には、次の二つの意味があるため、設定を混同しないようにしましょう。
- 一つの質問で複数項目を選ぶ:チェックボックスを使用する
- 同じ人がフォームを複数回送信する:「回答を1回に制限する」をオフにする
入力必須の質問を設定する
回答してもらわなければ受付できない項目は、質問の右下にある「必須」をオンにします。未入力のまま送信しようとすると、回答者に入力を求める表示が出ます。
ただし、すべてを必須にすると回答の負担が大きくなります。氏名、連絡先、参加可否など、目的上必要な質問だけを必須にすることが大切です。
回答内容にルールを設定する
記述式の質問などには、回答の検証ルールを設定できます。例えば、文字数の上限、数値の範囲、メールアドレス形式などを指定し、条件に合わない回答を送信できないようにします。
入力例やエラーメッセージも設定し、どのように入力すればよいかを明確にすると、回答ミスを減らせます。
回答によって次の質問を変える方法
Googleフォームでは、回答内容に応じて移動先のセクションを変えられます。例えば、「参加する」を選んだ場合だけ希望時間を尋ね、「参加しない」を選んだ場合は送信画面へ進めるといったフォームを作成できます。
- フォームを複数のセクションに分ける
- 分岐に使用するラジオボタンまたはプルダウンの質問を作る
- 質問右下のメニューを開く
- 「回答に応じてセクションに移動」を選ぶ
- 各選択肢の移動先を設定する
- プレビューで全パターンをテストする
回答によるセクション移動を設定できるのは、主にラジオボタンとプルダウンの質問です。複雑な分岐を作る場合は、戻れない経路や同じセクションを繰り返す設定になっていないか確認してください。
テーマやデザインを変更する
画面上部のテーマ設定から、ヘッダー画像、テーマカラー、背景色、フォントなどを変更できます。
装飾を増やしすぎると質問が読みにくくなるため、文字と背景の色に十分な差をつけ、長い説明文は適度に段落を分けましょう。スマートフォンのプレビューでも表示を確認することが重要です。
フォームをプレビューして公開する
フォームが完成したら、公開前にプレビューを開き、実際の回答画面を確認します。
- 質問文や選択肢に誤字がないか
- 必須項目が適切に設定されているか
- 分岐後に正しいセクションへ移動するか
- 説明文や注意事項がスマートフォンでも読めるか
- 回答後の確認メッセージが適切か
- 回答者に不要なログインを求めていないか
2026年8月時点のGoogleフォームでは、回答者がアクセスする前にフォームを公開する必要があります。画面右上の「公開」を選び、回答できる相手を設定します。未公開のフォームは、回答用リンクを知っていても回答できません。
回答者へリンクを共有する
公開後は、プレビュー画面、共有画面、または公開設定画面から回答者用リンクをコピーできます。コピーしたリンクは、メール、チャット、SNS、紙の案内などで共有できます。
編集画面のURLを誤って送らないようにしてください。配布前に、ログアウトしたブラウザやシークレットウィンドウで回答者用リンクを開き、正しく回答できるか確認すると安心です。
ログインなしで回答できるようにする方法
Googleアカウントを持っていない相手からも回答を受け付ける場合は、公開時の回答者アクセスを「リンクを知っている全員」に相当する設定にします。
さらに、次の機能を使用するとGoogleアカウントへのログインが必要になるため注意してください。
- 「回答を1回に制限する」をオンにする
- ファイルのアップロード質問を設置する
- 確認済みのGoogleアカウントのメールアドレスを収集する
- 職場・学校の組織内や特定のアカウントだけに公開する
ログインなしで回答を受け付けたい場合は、ファイルアップロードを使わず、回答回数を制限せず、メールアドレスが必要なら記述式の質問として入力してもらう方法があります。
ただし、手入力されたメールアドレスが本人のものかをGoogleフォームが保証するわけではありません。重要な本人確認が必要な手続きでは、Googleフォームだけで完結させず、目的に合った認証方法を検討してください。
同じ人から複数回答を受け付ける方法
「設定」の「回答」にある「回答を1回に制限する」をオフにすると、同じ回答者がフォームを複数回送信できます。
反対に、1つのGoogleアカウントにつき1回に制限する場合は、この設定をオンにします。回答者はGoogleアカウントへのログインが必要です。
1回制限はGoogleアカウント単位の仕組みです。複数のGoogleアカウントを持つ利用者による重複回答や、意図的な不正回答を完全に防ぐものではありません。
フォームを公開しただけでは、回答の見落としや誤送信を防げません。次のページでは、回答の確認方法と、通知・自動返信・スプレッドシート連携を正しく設定する手順を解説します。



